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店主コラム

2014年6月26日

KIFUNE in NY

5年前、右源太のエステで使うため、貴船の水で作ったKIFUNE泥パック。
リニューアルを繰り返し、第5世代の泥パックが先月デビュー。
そして今月、NYでの販売が決まりました。
KIFUNEを世界ブランドにするという夢の、ささやかな第一歩が踏み出せたことに感謝します。
関わって頂いた全てのみなさま、本当にありがとうございます。

“なんで化粧品やねん!?”
否定的なご意見の多いなか、リーマンショックで100年に一度の不況といわれた2009年に、貴船の水を使った最初のKIFUNE泥パックが完成しました。
今から思えば自分でも、“全くの門外漢がよくそんなこと始めたな!?“ と思いますが、いろいろな人に助けて頂いたおかげで順調に推移し、累計で3万個以上を売り上げることが出来ました。

化粧品の開発に携わるようになって感じたのは、“化粧品と料理は似ている”ということです。
KIFUNE泥パックに配合している、宇治の抹茶・丹波の黒豆・日本酒・ユキノシタ(天ぷらにすると美味しい薬草)・馬肉などは食材としても馴染みのものですし、肌に付けるか食べるかの違いはあるにせよ、違和感なく楽しんで取り組むことができました。
また、日本料理のキモは“出汁”にあると思いますが、その出汁の仕上がりを左右する“水”は非常に大切で、例を挙げると、関東と関西のうどん出汁の違いは、水によって出汁の出方が異なることが起因となっています。
京風の出汁を東京で作るには、京都の水を使うか、水質を改造する意外は無理です。
ですから、貴船の水をわざわざ工場まで運び込んで泥パックを作るのは、料理に関わる者としては当然のことなのです。

なんでNYやねん!?
KIFUNEを世界ブランドにするためには、やはりNYで認めてもらうことが一番だと思っていました。
以前訪れたとき、“人種のルツボであるこの街での評価は、グローバルスタンダード=世界標準レベルでのジャッジや”という事を肝に命じておきたいと思ったからです。(2011年12月5日のコラムを参照して下さい)
登場から5年目にして第5世代まで改善を繰り返した今回の泥パックが、果たしてNYで受け入れてもらえるのか?真剣勝負!です。

それにしても、NYってなんであんなにテンションが高いのでしょう?
私がオノボリさん状態で舞い上がっているというのは事実ですが、NYにいると元気になるような気がします。
今回、NYでKIFUNEを取り扱ってくださることになったHOSHI COUPEの大野社長から、興味深いお話を聴きました。
マンハッタンの地盤は、巨大な1枚岩の岩盤で、だからマンハッタン島そのものがパワースポットなのだと!
セントラルパークにある大岩は、作庭のために運び込んだのではなく、その一枚岩の岩盤の一部が露呈していたのですと!
これって、地盤が貴船石(元はマグマ)の岩盤でできている貴船=パワースポット(2010年7月6日のコラムを参照して下さい)と共通しているのでは?
私としては、何でNYに惹かれるのか、その秘密の一つが解明されたような気がして嬉しく、ますますNYが好きになったような気がします。

今回のNY進出を皮切りに、KIFUNEを世界ブランドへと育てていきたいと思います。
次の目標はParisです。
応援して下さったみなさま、今後ともご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

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