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店主コラム

2011年3月7日

「”パワースポット貴船”起点「元祖日本のレイライン」!?」

空気が澄み渡った好天の日には、鞍馬寺本堂前の盤座(いわくら)から真正面に、比叡山延暦寺を望むことができる。子供の頃から慣れ親しんだ光景だ。そこから180度振り返って目に入るのは、鞍馬寺本堂とその真ん前にある六芒星。その六芒星の場所には以前灯籠が建っていたが、今は宇宙(天)からのパワーが降臨する場所として、参拝の方々の行列ができている。それ以外は昔のまんま。その背後に見えるのは鞍馬山だ。それを北西方向に越えると貴船神社に辿り着く。鞍馬寺とは対称的に、貴船神社奥宮の拝殿内にある井戸からは、地球(地)のパワーが噴出しているといわれている。
この辺り一帯がパワースポットと呼ばれる所以の一つだ。(貴船・鞍馬パワースポットの要素として他に”水神の気生根信仰、貴船石の地盤、極相林の山などがある)
1000年前、和泉式部は夫の心変わりを憂いて貴船詣でをし、歌を詠み、夫の心を取り戻した。
850年前、義経はこの山中で夜な夜な剣術の修行に励み、貴船神社で源氏の再興を祈願し、思いを遂げた。鞍馬の住民(元鞍馬寺の僧兵)には隠れ源氏の末裔が多い・・・地元の歴史として、幼少の頃から聞かされている史実だ。
自然も、歴史も、物語も、地域の事は何でも知っている・・・つもりやったけど、最近、これには気が付かんかったわ!という新事実に出くわした!!

グーグルマップは凄い。それが相当な山の中でも、その位置と風景を正確に知ることができる。プライバシーの侵害という問題はあるが、楽しくてついつい覗いてしまうサイトだ。
しかしまさか、延暦寺(1200年前)⇔鞍馬寺(1200年前)⇔貴船神社奥宮(1600年前)が南東から北西にかけて、一直線に並んで配置されていたとは、考えた事もなかった!
京都御所を基準に考えると、比叡山延暦寺は北東(鬼門)方向に、鞍馬寺と貴船神社は真北(玄武)に位置している。平安京建都の際、中国の風水学に習ってこのような配置になったことは知られている。
しかし鞍馬寺が、貴船神社と延暦寺を結んだ線上に建っているのは単なる偶然か、それとも計画されたものなのか・・・

以前、鏡リュウジさんが「イギリスには聖地を結ぶ”レイライン(LEYLINE)”というものがある」と言っていたが、これもそうなんやろうか・・・
もしそうやったとしても、見通しの効かん峠を越えて、どうやって測量したんやろう?正確な地図なんか無かったやろうし・・・
貴船神社から真南に線を引くと、京都御所を通り、やがて奈良の平城京跡に至る!平城京(1300年前)⇔平安京(1200年前)⇔貴船神社(1600年前)のラインも南北一直線に並んでいるわけだ!!
何かようわからんが、これを元祖”日本のレイライン”と呼んでもええんちゃうやろか?アカンわけないやろう!多分!!(この中で貴船神社は一番古いんやし、全国450社の水神の総本宮なんやし・・・)
ということで?(あくまで私見ですが)「貴船神社⇔平安京⇔平城京&貴船神社⇔鞍馬寺⇔延暦寺」を”パワースポット貴船”を起点とした「元祖日本のレイライン」と命名することにしよう!!!

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貴船神社奥宮「元祖日本のレイライン」の起点です。

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鞍馬寺本堂に正対すると、その山の背後には貴船神社奥宮がある。
ぜひ一緒に拝んでみて下さい。御利益が倍になります。(多分)

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鞍馬寺本堂前の盤座(いわくら)。
この正面方向に延暦寺がある。こちらも同時に拝んで下さい。貴船神社の分と合わせると御利益が3倍になります。(多分)

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