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店主コラム

2010年4月22日

「2010年春に想う」

私事だが、今日(4月19日)から4日間、大腸ポリープ切除の為、京都府立医大に入院する事になった。久しぶりにゆっくりできるわ!と思っていたのも束の間、病院から出るわけにはいかないから流石に暇である。時間潰しにと、地下一階の生協(売店)をウロウロして文庫本を漁っていると山崎豊子さんの「沈まぬ太陽」を見つけた。昨年映画化されたそれを観て、恥かしいが大泣きしてしまったのを思い出した。御巣鷹山での日航機事故を扱ったあの映画だ。
大腸ポリープの切除なんてオデキを取るようなもんや・・・と余裕でいた私だが、映画を観たときに感じたあれやこれやが頭に浮かぶ・・・”朝の紅顔、夕べの白骨”・・・「俺らは当たり前のように生きて、アホ言うて笑っとるけど、ちょっと風向きが変わっただけで消滅してしまう、儚いもんなんや・・・」「ちょっと不安になるやんか・・・」生協さん、病院の売店に置く本は吟味した方がええかもよ・・・あるいは、「人生は儚いんじゃ!!覚悟を決めて生きんかい!!」というエールのつもりなんかな?
あの事故で亡くなった坂本九さんの「スキヤキ・ソング」は、私が生まれた1963年にアメリカ・ビルボードの第一位を三週間続けるという記録的なヒットを飛ばした。それにしても、洋題が何で「スキヤキ」なんやろ?一説では、アメリカ人にはどうしても”ウエヲムイテアルコウ”と発音出来なかったからや・・・というが、それやったら英訳したら済む話やろうし・・・面倒くさかっただけちゃうんか!!
その後、別の日本人歌手が唄う「鈴懸けの径」という曲が「スシ」という洋題でアメリカから発売されたという。こちらは残念ながらヒットしていない。もし売れていたら、「テンプラ」とか「ヤキトリ」なんかもリリースされていたやろう。人生の儚さよりも恐ろしい話やね。 それにしても、「スキヤキ」はええ曲やね。口ずさむと、気分が前向きになってくる。
おっしゃ!頑張ろう!!私には「KIFUNE」を世界ブランドにするという使命がある。全世界に向けて「KIFUNE」という名のコスメティックスと飲料水を貴船から発信するのだ。
ホスピタリティ日本一を目指す人財の育成&派遣を生業とする「ライトスタッフ」も厚生省から許可を得て本格始動した。本店「右源太」は子会社「ライトスタッフ」のキャストと共に、より一層の癒しの提供を目指す・・・我社のこれからの主軸は「癒せる人財」の育成や!。一に人財二に人財、三四がなくて五に人財や!!。スタッフのみんな、一緒に上を向いて歩こう!!!
貴船は間もなく「川床」のシーズンを迎え、今年もまた大勢のお客さまをお迎えできるであろう事に心から感謝しています。ゲストのみなさま、お越しになられた際には是非、私共スタッフ一同を暖かい目で、厳しく指導してやって下さい。他力本願のようで申し訳ありませんが、お客さまから直接教えていただき経験を重ねる以外、本物の癒せる人財を育てる方法は無いのです・・・

追伸
おかげ様で無事に退院し、以前にも増して元気に頑張っております。ご心配をお掛けするような言い回しで申し訳ありませんでした・・・

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暇をもてあまして文庫本を漁っていると・・・

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坂本九さん

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間もなく川床開きです

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